iOS12で「Password Manager API」が追加され、「1Password」などのパスワード管理アプリとの連携が強化され、iPhoneなどでの利便性が改善され使いやすくなりました
私はこれまでは買い切りで複数端末で同期が可能な「SafeInCloud」というパスワードアプリを使っていたのですが、今回のアップデートに伴い「1Password」に変更したので簡単な使い方や使用感などのレビューを紹介していきます
1. パスワード管理アプリとは
基本的には1つのマスターパスワードだけで、数多くのWEBサイトやサービス毎で別々のパスワードが簡単に入力ができるアプリです。盗まれにくい複雑なパスワードを自動で生成し管理することもできます
パスワード管理アプリでできる主なことを簡単にまとめてみました
パスワードの記録と入力
10個くらいならメモ帳アプリにでも記録しておけばよいのですが、Googleやintagram、Amazon、楽天、ネット銀行、wordpress…etc と、パスワードが必要なWEBサイトやサービスが何十、何百と増えてくると探すのも一苦労です。そうなると面倒なので複数のサイトで同じパスワードを使いまわして、結果的にセキュリティが甘くなってしまいます
パスワード管理アプリなら、WEBサイトやサービスのログインページを開けば数クリックで登録したパスワードやアカウントを自動で入力してくれて非常に効率的です
強固なパスワードを生成する
自分でパスワードを考えると、どうしても何かに所縁のある言葉や数字になったりとセキュリティー的に甘くなりがちです。それに毎回新しいものを考えるのも面倒です
パスワード生成機能があれば、何十桁だろうと英数字や記号の有無を調整して複雑で強固なものが簡単に作って記録できます。全てのWEBサイトやサービスごとに設定できるので、仮に何らかのきっかけで1つのパスワードが盗まれたとしても、他のパスワードと被ってなにので被害を最小限にとどめることが出来ます
2. 1Passwordの特徴
パスワード管理アプリはたくさんあるのですが、1Psswordが比較的優れていると思われる特徴をいくつか紹介します
安全性とサポート体制
数多くあるパスワード管理アプリの中で1Passwordが優れている点はサポートサービスと安心感です。年中無休の24時間サポートや、削除されたパスワードも365日間までさかのぼって復元が可能と手厚くなっています。あとは、Appleが全社員に1Passwordの有料契約を提供している安心感や、後ほど詳しく紹介しますがiPhoneなどの連携が便利な点が良い特徴です。履歴管理システムなどが強化されたビジネス用も好調です
逆に、1Passwordの難点は月額定額料金ということです。数百円で買い切りのアプリもある中、個人だと毎月300円を超える料金が発生します。とはいえ、サポートサービスにコストがかかるのは当たり前なので、むしろランニングコストが徴収されることによってしっかりと運営されている安心感があります
複数の端末で共有可能
パスワードは複数の端末で共有可能なので、スマートフォンやパソコンなど多くの機器を保有していても便利に使うことができます。ちなみに、パスワードデータの保存はDropboxなどのオンラインストレージで管理するアプリも多いのですが、1Passwordでは専用サーバーで保存されているので他のデータと共に誤って迂闊にパスワードデータを削除する危険性も少なくなっています
3. 料金プラン
料金プランは月額と年額を選ぶことができ、年額がお得になってきます。あと、WEBサイトではドル建てでアプリからは円建てで支払うことになります
WEBサイト | アプリ | |
月額プラン | $ 3.99 | 400円 |
年額プラン | $ 35.88($ 2.99 / 1ヶ月) | 4,100円(約 342円 / 1ヶ月) |
どちらがお得かは為替次第ですが、急激な円安だとドル建ては料金が高くなるので迷う方はアプリからの申し込みの方が良いかもしれません
4. 1Passwordのはじめ方
1Passwordの公式WEBサイトやアプリから簡単に申込むことができます。30日間の無料お試し期間もあるので、とりあえず試してみて様子をみることもできます(2018年10月 現在)
1つのアカウントがあれば、スマホやパソコンが何台でも使用することができます
1. アカウントを作成する
iPhoneやAndroid端末のスマホはアプリをダウンロードして開き、パソコンはWEBサイトから右上にある「無料でお試し」をクリックしてください
指示に従ってメールアドレスやアカウント名などを登録し、そしてマスターパスワードを作成します。1つのマスターパスワードさえ覚えておけば、いくつパスワードがあろうと簡単に管理することができます
アプリのダウンロード元
スマホ版
パソコン版
https://1password.com/jp/downloads/
パソコン版ではアプリの他にブラウザー用の拡張機能もダウンロードしておきましょう。拡張機能があれば簡単にパスワードを自動入力できたりと非常に便利になります
5. パスワードの登録方法
ここではアプリ版の基本的な登録方法を紹介します。パソコン版は別の記事で詳しく紹介する予定です
パスワードを登録する
メイン画面(カテゴリー画面)の上部にある[+]を選択して、カテゴリーを選びます
該当するWEBサイトやサービスを選び、ユーザー名やパスワード、URLを入力するだけです
6. 1Passwordの使い方
アプリを開きパスワードをコピーして貼り付けという方法もありますが、簡単にパスワードを読み込む方法もあります
アプリ版の入力方法
ここでは使用シェアの高いChromeの入力方法を紹介していきます
まずはログインしたいページを開いて、右上のアイコンをタップします。すると1Passwoedのアイコンが表示されるので、こちらをタップ
登録済みであれば項目が表示されるので選択すると、フォームに必要事項が入力されます
iPhoneで自動入力を設定する方法
iPhoneで自動入力させるには、[設定]>[パスワードとアカウント]>[パスワードを自動入力]を開きます
[パスワードを自動入力]をオンにして、[1Password]をタップしてチェックを入れて下さい。[icloudキーチェーン]はタップしてチェックを外しておくこともできます
登録したWEBサイトで入力フォームを選択すると、キーボード上部に[パスワード]という項目があるのでこちらをタップします
1Passwordアプリが開くので、該当のログイン名を選択すれば自動的に項目が入力されます
パソコンで自動入力をする方法
Chromeやブラウザーに1Passwordの拡張機能を追加します。ログインしたいWEBサイトを開き、アイコンを選択すると項目が表示されるのでクリックすると自動で入力されます
7. まとめ
1Passwordは便利で機能も豊富なので、また別記事で詳しく紹介していく予定です