おすすめの漫画を揃えてみました。メジャーな作品も多めですが、読んでいないものがあれば参考にしてみて下さい
おすすめの漫画 52選
アクション・アドベンチャー
明治の北海道の大地で繰り広げられる「最高の冒険活劇」
明治後期のゴールドラッシュに沸いた北海道で莫大な埋蔵金をめぐり様々な思惑が交錯するなか、「不死身の杉元」と呼ばれる元兵士とアイヌの少女「アシㇼパさん」を中心として繰り広げられる冒険物語
アシㇼパさんのアイヌの知恵を駆使したサバイバル術が面白く、狩猟の対象となる動物も「ウサギ」「ヒグマ」そして「カワウソ」など多種様々。舞台となる当時の北海道をはじめ、アイヌ民族の風習や文化、雪国での狩猟など非常に丁寧に取材されているのが伝わってきます
キャラクターの1人1人が変態で魅力的、コメディー部分も笑える、戦闘や狩猟シーンが格好良い、飯が美味しそう、もちろんストーリーも面白い、文句のつけようが無く素晴らしさを共有したい作品です
世界中を駆け巡るハンターとなった父と会うための旅が始まる
珍獣・怪獣、宝、魔境・秘境などの希少なものを追い求めるハンター。主人公のゴン=フリークスはハンターとなった父ジンと出会うため、自身もハンターとなることを目指す。多くの試練を乗り越えながらレオリオ、クラピカ、キルアと絆を深める一方で、奇術師ヒソカとも因縁を残す
冒険、戦闘、修行、など、幅広いジャンルが描かれて、いつも予想を裏切る結末が用意されています。常人では思いつかない知略戦の駆け引きがHUNTER×HUNTERの特徴の一つで、キャラクターの多くが賢く魅力にあふれています。戦う際にも単純な正義と悪という対峙ではない、少年誌の範囲を超えた深さが面白い人気作
井上雅彦氏が宮本武蔵の生涯を描く
人気漫画「スラムダンク」や「リアル」の作者である井上正彦氏が、剣豪宮本武蔵の生涯を描くストーリー。「強さとは何か」を探し求め、一流の人物たちと出会い、そして戦い成長していきます。実在したとされる人物も多く登場しますが、佐々木小次郎が音が聞こえないろう者であるなど作者のアレンジが加えられられているのも特徴
ストーリーもさることながら画力が圧倒的で、一コマ毎に引き込まれてしまいます。内面的な強さも一つのテーマなので心理描写も綿密で考えさせられる場面も多くありますが、カッコ良いキャラクターの迫力ある戦闘も魅力なので、歴史好きのみならずリアルなバトル漫画が好きな人にもおすすめです
「DEATH NOTE」が巻き起こす壮絶な頭脳戦バトル
死神が地上に落とした、名前が書かれるだけで死ぬノート「DEATH NOTE(デスノート)」。ノートを拾った夜神月は犯罪者を抹殺して理想の新世界を築こうとする。一方、世界一の探偵Lは謎の死の原因を探るため、あらゆる策を講じてデスノートへ迫ろうとする
夜神月とL、天才同士の頭脳バトルは常に読む者の予想を上回ってきて一度読み始めると結末まで目が離せません。夜神月も方向性は問題があっても犯罪の無い世界を創るという理想が根底にあり、完全な悪と正義という図式でもなくそれぞれの正義感を貫き通しているところは考えさせられます。全12巻と長すぎず身近過ぎず丁度良い長さで読み易いのも良いところ
1発のパンチで敵を倒す最強ヒーロー誕生
1発のパンチであらゆる敵を倒す規格外の強さを誇るサイタマが主人公のアクションコメディ。サクッと勝つ爽快感が面白いのですが、その強さ故に主人公は日常に張り合いを感じられず無気力で葛藤を抱えたりと、コメディながらも繊細な心情も描かれています
コミック本はONE氏が描いた原作を元に画力に定評のある「アイシールド21」などの作者の村田雄介氏が描き直して、原作の面白さはそのままに迫力のある作画の漫画に仕上がっています。原作の方は更新が休止中(2019年1月現在)ですが、ONE氏は「モブサイコ」も連載中なので、ワンパンマンの再開を待っている方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか
日常系
いつでも今日が、いちばん楽しい日
ちょっと変わった天真爛漫な5歳の女の子よつばと家族のとーちゃん、そしてお隣さんの綾瀬三姉妹をはじめとした周りの人達との日常を描いた心温まるハートフルなコメディ
お花やケーキを買いに行ったり、「どんまい」など今まで知らなかった言葉を覚えて使うなど、何気ないことでもよつばにとっては新鮮で発見であり楽しいこと。本当に良い人が揃った周りの人たちを巻き込みながら元気いっぱいの日々を見ているだけで、心が晴れやかになる素敵な作品です。こんなに癒やし効果のあるものはなかなか無いので、可能なことならずっと読み続けていたいです
ちなみにこちらから選りすぐりの11話250ページ分が無料で公開されて読むことが出来るので、気になる方はチェックしてみてください(2019年2月 現在)
文化の違いをユニークに描いたほっこり笑えるエピソード集
漫画家である小栗左多里氏と欧州系でアメリカ育ちのトニーとの結婚生活を描く自伝。異なる文化で育った2人がお互いの習慣や考えの違いなどを学びながらほっこりとした日常生活を送っていきます
海外との違いというか、おだやかで真面目な語学オタクであるトニー個人のキャラクターが面白い点も否めません。映画のちょっとしたシーンで大きく落ち込んだり、チョコアイスがあれば他には何もいらなかったりととっても愛らしい
当たり前すぎて見落としているようなこと、例えば「ぶん殴る」の「ぶん」とは何かなどに気づけたりと身の回りでも新たな発見をさせてくれます。クスッと笑えて新たな視点を与えてくれる漫画です
こぐまの店長さんと店員さんのほっこり日常系ものがたり
こぐまの店長さんのケーキ屋での日常が描かれます。硬貨よりも金の包み紙のメダル形チョコレートで喜んだり、荷物を抱えすぎて前が見えなくなって困ってたり、こぐまの店長の純真な可愛さに心がほっこりと癒やされます。
もともとはTwitterで人気の連載作品だったのですが、あまりの人気に異例の速さで書籍化された待望の作品です。この書籍版はTwitterには無い未公開作品も掲載されています。心安らぎたいときに読んでもよいですし、お子さんや大切なひとへのちょっとしたプレゼントにも喜ばれるかもしれません
ちなみにTwitterはこちらなので、気になる方はチェックしてみてください
コメディ・ギャグ
大人でも本気で笑えるハートフルでシュールなギャグ作品
ある日ヤクザの新田のタワーマンションに超能力少女であるヒナが急に降ってくるところから物語が始まる。常識知らずの超能力少女ヒナ、それに振り回されるヤクザだけど良い人の新田、そして周囲の個性豊かな人々のドタバタしたSFギャグマンガ
大人でも笑えるギャグのクオリティーに加え、涙せざるをえない感動シーンなどあらゆる感情が揺さぶられる本当の名作漫画です! 瞳ちゃんやアンズちゃんなど脇を固めるキャラクターも魅力抜群で、予想のつかない展開に本を読む手が止まりません
ギャグ漫画は尻すぼみになりがちですが、このヒナまつりは巻を追うごとに面白さが増してくるので先が楽しみです!
こち亀から学べる知識は多い
2016年に週刊連載が終了するまで、40年もの長期に渡り1度も休載することがなかった。警察官であるが職にとらわれずに自由気ままに生きる両さんこと両津勘吉を中心として繰り広げられる日常系ギャグ漫画
初期はギャグ要素が中心ですが、徐々にサブカルチャーを中心とした流行を扱うことも多くなるのですが、その情報が深く取材してあり非常に面白い。特に戦車やラジコン、フィギュア回などは作者の熱意もありマニアックな内容まで見られます
駄菓子店を舞台とした実在のお菓子も登場するコメディー
実家の駄菓子屋の継ぎたくない漫画家志望の主人公「鹿田ココノツ」に、大手お菓子メーカーの社長令嬢で駄菓子マニアの美少女「枝垂ほたる」が様々な手を講じて駄菓子屋を継がせようと画策するコメディー
ハイテンションで駄菓子を語る「枝垂ほたる」を始め、登場キャラクターが男女問わずにどれも面白く魅力的で、彼女らの駄菓子に対する情熱も含めて楽しく読み進めることができます
作中には「うまい棒」などの実在する駄菓子が多く登場し、知っている駄菓子にまつわるエピソードや美味しく食べるための小ネタなどが多く、ついつい食べたくなってしまうような描写が満載。駄菓子のことがもっと好きになる作品です!
「カイジ」から利根川がまさかのスピンオフ作品
主人公のトネガワは、カイジ本編では独裁者が居座るブラック企業に勤めながらも至極当然な言葉で甘ったれた債務者たちに現実を告げたりもする、カイジの敵ながら頭が切れて漢気のある人気のあるキャラクターです。スピンオフながら本編を脅かす面白さ!
本編を知らなくても充分面白いですが、ずっとカイジを読み続けてきた人なら抱腹絶倒間違いなし!「限定じゃんけん」や「鉄骨渡り」、そして「土下座鉄板」など命を懸けた勝負の舞台裏でも、企業に勤める中間管理職ならではの悩みが描かれています。利根川はしばらく本編には登場していませんが、再登場などされたら間違いなくカイジではなく利根川を応援してしまいそう
ブッダとイエスが立川の安アパートの一室で暮らす日常系コメディ
バカンスとして下界に降り立ったブッダとイエスが、人間を装って東京の立川で安アパートをシェアして生活をする日常系ギャグコメディ。一見するとちょっと危険なテーマな印象ですが、実際の内容は神さまを冒涜をすることもなくほっこりとした雰囲気で安心して読むことができます
ゆるーい雰囲気で読み易いので、普段から歴史や宗教に苦手意識を持っている人でも楽しんで読むことができると思います。もちろん、詳しければ小ネタとかもより楽しむことができますが、知らなくても笑えますし神さまの名前やイメージをざっくりと把握できるので勉強になるかも
歴史的名作のどたばたSFラブコメディ
一途で可愛くセクシーなキャラクターの代名詞であるラムとスケベでどうしようもないあたるを中心として繰り広げられるドタバタSFコメディ。「だっちゃ」という有名な語尾を生み出し、いまだにコスプレなどでも人気があり時代を越えて面白い名作
ラムちゃんの一途さとは対照的にあたるは女性に目が無く怒りの電撃を浴びまくるのですが、たまにみせるツンデレな愛情表現が良いんですよね。男女が逆ですがツンデレの始まりと言われることも。
漫画の歴史に大きな影響を与えたとも言われている作品なので「知ってはいるけど昔の漫画だし読んだことがない」って方はこれを機に是非読んでみて下さい
クズ会社員のありえなそうでありえる描写が絶妙の笑えるコメディ
クズ会社員の宮本くんが繰り広げるおバカ処世術?のコメディ作品
この作品を見た時に、以前ネット記事で読んだ「新社会人よ、窓際を目指せ(オモコロ)」というWEB漫画の絵柄を思い出したので、検索したらまさにその作者のサレンダー橋本さんの作品でした。他の作品もクズ社会人の話が多く、クズに特化した社会人を描く漫画家さんでは右に並ぶものはいないのではないでしょうか
先輩からの大事な指示も理解してないのに勢いだけで「はいっ!」と返事して後悔したり、「こんな人もいるかもなぁ〜」と思えるリアルっぽい描写もあって、クスッと笑えて癖になる面白さ!反面教師として若手社員や新社会人の方にもおすすめです!
SF・ファンタジー
圧倒的な力を持つ巨人に人類は抗うことができるのか
人類は巨人から身を守るため高い3重の壁に囲まれた街で暮らしていた。しかし、突如として現れた超大型巨人によって壁の扉が破壊され多くの巨人が侵入し街は壊滅的な被害を受け後退を余儀なくされた。100年もの間、何事もなく暮らしていた彼らは自身が捕食対象だという思い出す。ある者は絶望し、そしてある者は巨人の駆逐を誓うのであった
巨人と戦うだけのバトル漫画ではなく。多くの伏線を含めて設定が良く練られており、「まさか!」という意外性が多く先が読めません。2009年から連載が開始されましたが、現在も面白くなり続けている最新話が本当に待ち遠しい作品です。
鉄腕アトムの名エピソード「地上最大のロボット」を原作として描く
「20世紀少年」や「Monster」などで知られる浦沢直樹氏が、鉄腕アトムの人気エピソード「地上最大のロボット」を原作として新たに描いた作品。この作品は序盤ではアトムはなかなか登場しません。原作では脇役だったドイツの刑事ロボット「ゲジヒト」の視点を中心に描かれています
基本的に原作に忠実なものの、各キャラクターを掘り下げて「戦争」や「ロボットと人間の共存」などをテーマに繊細な心理描写や葛藤などを描く大人向けの作品になっています。「鉄腕アトム」の原作を読んだことがある人はもちろん、読んだことが無い人でも充分に楽しむことができます
ちなみに、私はこの作品で手塚作品に興味を持ち「火の鳥」や「ブラックジャック」などの歴史的な名作を読み始めるキッカケにもなりました
錬金術師が奪われた肉体を取り戻す
禁断の錬金術に挑んだ代償に体の一部を失った兄エドワード・エルリックと鋼の鎧として生きる事を余儀なくされて弟アルフォンス。2人は失ったものを取り戻す旅に出るが、その最中に世界が大きな危機に瀕していることに気づかされることとなる。
王道のダークファンタジーで、始まりから終わりまで引き伸ばしも無く終始ワクワクしながら読むことができます。主人公は若い2人ですがキャラクターの大半はおっさんなので、ファンタジーとはいえ世界観にリアリティのあるところも個人的に好きな部分です。しかもカッコ良いんです。本当に何度読んでも面白い!
映画「風の谷のナウシカ」は原作漫画の序章でしかなかった
映画「風の谷のナウシカ」の原作であるSFファンタジー漫画。映画版は全7巻からなる作品の2巻の途中までのストーリーに過ぎず、漫画版を読むことで映画では明かされなかった根本的な大きな謎が解き明かされることになります
映画よりも深くメッセージ性の強い内容になっているので、子どもよりも大人の方が楽しめる作品だと思います。色々と衝撃な真実が明らかになるので、映画版を見たことがある人におすすめです
殷代末期の人間界と仙人界を舞台に繰り広げられる壮大なスケールで描かれた作品
「封神演義」は中国の明の時代の小説で、この漫画は原作を大胆にアレンジして描かれた作品です
殷の時代の末期、崑崙山脈の仙人である太公望は悪しき仙人達を封印する「封神演義」いう任務を受けて旅へと出ることになる。旅を続ける内に様々な仲間と出会い敵と戦い、やがて人間界と仙人界を巻き込こんだ壮大な運命の流れへと導かれていくストーリー。古典の原作にユーモアやギャグ、バトル要素が加わり楽しく読むことができます
主人公の太公望は決して強いキャラクターでは無いのですが、智力を活かした作戦を立てバトルや困難を乗り越えていくのが魅力です
世界観や設定が作り込まれたファンタジー物語
WEB小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた小説が原作のファンタジー漫画
転生してスライムになった主人公が成長していく中で、仲間を作り、村を育て、敵と戦っていく王道ストーリーです。いわゆる玄人好みの作品かと思いきや、原作の小説が人気なだけあり世界観や設定がしっかりと作り込まれていて、はじめての方でも楽しんで読むことができます
歴史
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将の物語
戦国時代に織田信長と豊臣秀吉の2人に仕えた武将であり数奇者の古田左介の生涯を描いた作品。左介は茶の湯や物などの虜になり、物欲と出世との「欲」の間で悩み葛藤していく。ちなみに「へうげもの」とは、「ひょうげもの」と読み、ふざけた者などという意味合いです
群雄割拠の世の中で強さを求める周りに対して、ひたすらに茶器などを求める左介の視点や心情などのギャップが笑えます。戦国時代を描いた作品は戦いが中心で華ですが、この作品では織田信長を始めとした人気の武将たちも違った視点から別の一面を垣間見ることができます
今までにない歴史作品を読みたければおすすめの1冊です!
群雄割拠の春秋戦国時代を描く超人気歴史漫画
紀元前中国の500年にも及ぶ動乱の春秋戦国時代、身寄りのない「信」と「漂」は下僕の身分でありながら天下一の将軍を目指して修行に励んでいた。そんなある日、2人が秦国の大臣の目に留まることから物語は動き出す。戦国七雄の一つ「秦国」の将軍「李信」と始皇帝「政」を中心として中華統一を目指す戦国の世を描いた超人気歴史漫画
キングダムが描く歴史には忠実があるものの、多くの資料が残されているわけではないので自由度が高く、歴史の大きな終着点は知っていても個々の人物や戦闘に何が起こるか予測がつきません。その結果、作者により魅力的なキャラクターが多く生まれ、歴史に沿っただけの物語では表現できない面白さが魅力となっています。読んでいなければもったいない漫画の1つです!
現代の外科医が激動の幕末である1862年にタイムスリップ
大学病院の脳外科に所属する勤務医の南方仁は、謎の患者の頭部裂傷の緊急手術を行う。手術は成功するも患者は脱走を試み、南方仁は彼と揉み合いになる内にいつの間にか見知らぬ土地へとタイムスリップしてしまう。そこは1863年の日本が大きく変わる激動の幕末時代であった。現代とは全く違う環境の中、南方仁の新たな生活が始まる
現代では当たり前にある便利な薬も医療器具も無い幕末時代に南方仁は周りの人々を助けようと奮闘します。幕末には存在するはずのない自分が現代医学の知識を使って人々を助けることで本来の歴史が変わってしまうことを葛藤したり、そもそも自分がタイムスリップした意味に悩んだりするも、周りの人々とのつながりを深めていくことで現実に真摯に向き合っていく様など深いテーマが特徴です
テレビドラマ化もされて大ヒットした作品なので、ドラマを観たことあっても原作漫画は読んだことがない人は是非チェックしてみてください
スポーツ
監督が主人公!弱小プロサッカーチームを率いて優勝を目指す
サッカーは波乱の多いスポーツでもあり、格下のチームが格上の相手を倒す番狂わせは「ジャイアントキリング」と呼ばれて醍醐味の一つ。主人公の達海は監督としてイングランド5部のチームを率いてカップ戦を勝ち上がり、トップリーグのチームに負けはしたもののギリギリまで追い込む快進撃を成し遂げます。そして、次は低迷する古巣のETU(イーストトウキョウユナイテッド)を勝利に導くべく勝負の場を日本へと移すのであった
サッカーの漫画は多くても監督が主人公なのは数多くありませんが、その理由として実際にプレイする選手に比べて動きが少なく見せ場を作りにくいことです。しかし、戦術はもちろんのこと、選手の起用方法やコンディションの維持、そして何より勝者になるために必要なメンタルを選手に伝えていくなど見せ場も多く、選手以上に勝敗への影響力が大きいのでよりサッカーを楽しませてくれます。達海監督は心に響く金言も多く残してくれるので、そこも注目です
プロ野球選手の金銭事情を赤裸々に
グラゼニとは「グラウンドには銭がうまっている」という意味で、特殊な職業であるプロ野球の金銭事情にスポットを当てたスポーツ漫画を見ない方も楽しめる作品です。現実でも人気のあるトッププレイヤーにスポットが当たりますが、実のところプロになっても実働年数に対して大金を稼ぐのはほんの一握り。主人公がトッププレイヤーまで成長するサクセスストーリーではなく、プロ8年目の中継ぎ左腕でプロ野球で生き残ることに必死な立場なのが現実感があって楽しめます
年俸の決まり方から引退後の就職事情など今まで知ることのなかった内部事情が垣間見える、地味だけど面白さに溢れています!
青春野球ラブコメの決定版!
「H2」は比呂と英雄というライバルであり親友でもある2人の「ヒーロー」を中心とした正統派の高校野球ラブストーリー。思春期が訪れるのが遅かったために、幼馴染のひかりに対する気持ちに迷う比呂、そのひかると付き合う英雄、そして比呂を思う春華のそれぞれの思いが交錯する
登場人物が魅力的なキャラクターばかりで、木根くんのようなおちゃらけたキャラクターでもそれぞれが悩みや思いを抱きます。あまり出番のないキャラクターでも「だれかを好きになった気持ちは、報われようが報われまいが、それだけで十分意味があるんだよ」のような名言を言わせたりと、いちいち言葉のセンスに感心させられます
「タッチ」などでも知られる作者のあだち充氏が描く、繊細でちょっと切ない雰囲気が心に響く名作です
グルメ
「神の雫」と呼ばれた幻の1本のワインを求める
世界的なワイン評論家である神咲豊多香が遺言に残した、12本の偉大なワインとその頂点に立つ「神の雫」。このワインを探す使命を与えられた彼の息子である神咲雫と養子の遠峰一青の2人が、遺産の至高のワインコレクションを巡って勝負することになる
海外でも非常に評価の高い作品で、ワインの本場のフランスでも数々の賞を受賞。韓国でも200万部を売り上げるほどブームとなり、作中に取り上げられたワインの売上が軒並み高騰するなど大きな影響力を及ぼしています。大人のたしなみとして、ある程度のワインの知識を身に着けると会話の幅も広がりますし、何より食事がより楽しくなります!ワインに詳しくなりたい方が入門として読むのにおすすめです
恋愛
恋愛で告白するのは敗者、相手に告白させなければならない
秀才が集う秀知院学園の生徒会室で巻き起こる恋愛頭脳バトル。世界的企業の令嬢である副会長の四宮かぐやと頭脳明晰秀才である会長の白銀御行の2人の天才がプライドをかけて相手に告白させようとあらゆる策略を練る。気高く生きるには相手に告白させなければならない!
お互いが惹かれ合っているのに素直になれないばかりに面倒な関係になってしまったかぐやと白銀。男性誌向けのラブコメの殆どは綺麗な女性とそれに惹かれた男性という構図ですが、この作品ではお互いが主導権を握る争いをします。会長や四宮を中心としたキャラクター達が本当に魅力的で、男性キャラでさえ可愛い。ラブコメ史上で最も熾烈な頭脳戦(?)の駆け引きを楽しんでください!
高木さんと西方の微笑ましく甘酸っぱいやりとりを描く
ちょっぴり大人な高木さんが純粋な西方をからかう恋愛漫画。西方はいつもからかわれている高木さんに復習しようと試みようとするも、いつも失敗して返り討ちにあってしまう
からかわれる西方も思春期の男の子感が満載で、愛くるしいのも面白さに拍車をかけています。西方も無意識で高木さんをドキッとさせるクリティカルをくらわせて、普段は動揺しない高木さんを照れさせたりと2人のやりとりが可愛い。心がキュンとくる微妙なポイントを抑えてくる、ほのぼのして安心して読める青春ラブストーリーです
ゲームに真っ直ぐな主人公とヒロインを中心に繰り広げられるラブコメディ
1990年代の「ストリートファイターⅡ」や「バーチャファイター」などの格闘ゲーム全盛期が舞台の青春コメディ。主人公のハルオやヒロインの大野を中心とした少年少女の成長も描くこの作品は、当時の時代背景を知る人はもちろん、ゲームを楽しんだことのあるすべての人が共感できる「心の底から何かを楽しむ素晴らしさ」を思い出させてくれる作品です
名作たる所以ですが殆どの登場人物が良いキャラクターをしているところです。特に主人公のハルオはゲームに対して一途で真っ直ぐ、人を思いやる気持ちも持ち合わせており他のキャラクターだけでなく読者も惹かれてしまうほどカッコいい!そして、ヒロインの大野は極度の無口で殆ど喋ることがないのですが、作者の繊細な描写で感情を上手く表現することが逆に言葉以上の没入感を生み出してくれます。漫画の世界に入るのであれば間違いなく「ハイスコアガール」を選びたくなるほどの作品です
学園
クラシックオーケストラの世界を舞台とした傑作音楽コメディ漫画
ある日、容姿端麗でエリート音楽生の千秋が自暴自棄に陥り深酒し酔っ払って目覚めると、ゴミであふれた見知らぬ汚部屋であった。しかし、そこに流れるピアノの演奏は美しく千秋を魅了し、その音を奏でていたのは隣部屋の野田恵(通称:のだめ)であった。千秋は指揮者として、のだめはピアノで成長していく様を描く笑いと感動の音楽エンターテイメント
アニメや実写ドラマ、映画化もされいずれも大ヒットした作品です。ヒットの理由の1つに、原作の漫画でも実際に上手い演奏を聞いているように感じられる表現の素晴らしさがあると思います。文字と絵の表現にも関わらず不思議と成長などが伝わってくるように物語に入り込めるんですよね。登場人物が1人1人が個性的で良いキャラクターなのも魅力的
少女漫画と敬遠していて読まないのは勿体無いおすすめの作品です
肉食獣と草食獣が共存する学園生活
「BEASTARS」は肉食獣と草食獣が共存する世界を描いた学園物語。全寮制エリート校「チェリートン学園」が舞台で、種族の違う者たちの友情や恋愛、そして葛藤などを描く動物たちによる”ヒューマン”ドラマです
ある日、学園内で草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に食殺される事件が起きるも犯人は判明せず、生徒である肉食獣と草食獣の間に確執が生まれ不穏な空気が流れたり、主人公のオオカミ種族であるレゴシがウサギのハルに惹かれつつも、恋愛と肉食獣の狩猟本能との葛藤に悩まされるなど「擬人化された動物特有の心理描写」が卓越しています
今までにあまり無いテーマの作品なので、新しい漫画を求めている人におすすめです
熱血新人教師が不良たちを導いて「夢」の甲子園を目指す
二子玉川学園野球部はかつては繁栄を手にしていたが、暴力事件をきっかけに活動は影を潜め自暴自棄に陥った不良部員たちの溜まり場と化していた。そんな野球部に新人教師である川藤幸一が顧問となり、持ち前の熱血漢と正義感で部員たちの信頼を得て甲子園を目指し奮闘していく
人間味のあるキャラクターばかりで、川藤先生によって部員たちだけではなく、野球部を懸念していた人たちも徐々に変わっていく展開が非常に面白い野球漫画です。読んでいると真っ直ぐで熱い気持ちを呼び起こされて、忘れかけている「夢」を思い出すことができるかもしれません。仕事や勉強での活力をもらいたい人に読んでほしいおすすめの作品です
ヤンキーギャグ&バトル漫画の傑作
1980年代に描かれたツッパリヤンキー漫画。転校をキッカケにヤンキーデビューする金髪の三橋とトンガリ頭の伊藤の最強コンビや、他校の番長今井など個性豊かなキャラクターが面白く、そして時にはカッコ良く楽しませてくれます
時代が古いものの今も爆笑できる漫画の1つ。登場人物は不良ばかりですが、本当に悪いやつは殆どいないので安心して読むことができるのも特徴。笑いたくなったときに読み返したくなる漫画です
ちなみに、西森博之氏の作品では強面主人公が茶道部に入部する「お茶にごす。」もおすすめ
農業高校を通して食と生き物を考える
「鋼の錬金術師」の荒川弘が今度は農業を描く!ファンタジーから打って変わって農業高校での生活です。荒川氏の実家が農家のこともあり、リアルな体験も活かされた人気作!
進学中学から農業高校に入学した八軒は今までとは全く違った環境に戸惑いながらも、気の良い仲間達と共に成長していきます。八軒の農業に対する疑問や反応は、読者と同じ目線で共感できることが多いので世界観に没頭し易くなっています
作中に登場する野菜や肉、乳加工品や料理が本当に美味しそうで羨ましくなります。農業の大変さと素晴らしさを感じられる名作です!
肉眼で「菌」が見える主人公と仲間たちの農業大学ライフ
某農業大学を舞台に「菌」の研究を中心とした学生ライフを描く。菌を肉眼で見ることができる能力を持つ沢木直保と、醗酵を研究する個性豊かな仲間たちが様々な騒動を巻きおこすことに
「菌」がテーマの珍しい作品で、しかも解説は本格的で難しい説明もチラホラ。ただ、作中に登場する可愛い菌たちによって堅いイメージは全く無く、楽しみながら菌の特性などを学ぶことができます。農学部の方や目指している方だけでなく、あらゆる方におすすめです
ビジネス・仕事
ゲームクリエイターの熱い魂が伝わってくるリアルな業界物語
アキバのゲームスタジオG3で繰り広げられるリアルで熱いゲーム制作の現場を描いた作品。「天誅」や「侍道」シリーズなど独創性の高いゲームを開発した実在するゲーム会社「アクワイヤ」が元ネタとされており、知っている人も多いのではないでしょうか。ゲームで遊ぶことはあっても、制作現場の内情を知ることは無いので非常に興味深い話ばかりです
クリエイターの天川太陽を中心としたメンバーのゲームにかける情熱が凄く、読んでいるだけで仕事や勉強に対するやる気が自然と溢れてきます!仕事に対する悩んだり熱意を失いかけたときに読み返したくなります
前日譚の「東京トイボックス(全2巻)」を先に読んでおくと、話が分かりやすくなるのでおすすめです
「宇宙飛行士を一緒に目指す」と誓った兄弟の夢は叶うのか
「一緒に宇宙飛行士になろう」と誓い合った幼き頃の兄の南波六太と弟の日々人。それから19年後、日々人が宇宙飛行士となる一方で、六太は会社をクビになり空虚な日々を過ごしていた。そんなある日、六太の下へJAXA(宇宙航空研究開発機構)から1通の封書が届き、中には宇宙飛行士選抜試験の書類審査の合格通知が入っていた。六太の宇宙飛行士への挑戦が始まる
読んでると自然と六太を応援したくなります。天パで細かいことに気が利く愛されキャラで、決して完璧ではないところがリアルです。作中に出てくる殆どのキャラクターも宇宙に夢と情熱を持っている人ばかりで胸が熱くなるシーンが多く出てきます。宇宙という大きな舞台がテーマですが、人間の小さく繊細な内面まで見事に描かれているヒューマンドラマです
不動産業の裏側に迫る
嘘を厭わぬ営業で高い成果を上げてきた永瀬財地は地鎮祭で石碑を壊してしまい、その影響からか嘘が上手くつけなくなってしまった。嘘がつけなくなって正直になった彼が、閉ざされた不動産業の世界を切り開いていく
「クロサギ」の作者である夏原武氏が原案を描いた本格派ストーリー。身近なようで家賃がどのように決められているのかなど裏側が見えにくい不動産業に切り込む画期的な作品です。業界に関わる人や不動産を探す方はもちろん、これから社会人になる方にもおすすめです
大手企業会社員の出世物語
大手電機メーカーの初芝電器に勤める会社員の島耕作が活躍するビジネス漫画。島耕作はストーリーが進んでいくに連れて人間性が高くて仕事もできるスーパーサラリーマンのような扱いにになってきますが、初期ではさえない(けど、モテる)一般人の彼と出会うことができます
大きなプロジェクトを任されたち社内での派閥問題が巻き起こるなど現実社会に近いリアル風ですが、数々の問題も男女関係や強靭な運で解決することが多くエンタメ感が強い作品です。とはいえ、読み出すと次が気になってくる面白さなので、会社で働く社会人におすすめしたい作品の1つです
山岳救助ボランティアのリアルなストーリー
ちょっと頼りなさそうに見える島崎三歩はヒマラヤや南米の山などの世界の名峰を登頂し、アメリカで山岳救助経験を積んで日本へ戻り主に北アルプスで山岳救助ボランティアとして活動していた。豊富な経験を活かして遭難者を助け、山の厳しさ、そして山の素晴らしさを伝えてくれます
登山する人それぞれの環境や心情まで踏み込んで人間性まで描き、非常にリアルティのある話ばかり。三歩さんが真摯でひたむきで、驕ることなく厳しい登山に万全の準備をして活躍するので好感がもてます。登山のことが好きになる作品です
新たな生命が誕生する産婦人科を舞台とした物語
「もじゃもじゃ」と称される髪型が特徴的な産婦人科医の鴻鳥サクラ。彼は謎のジャズピアニスト「ベイビー」としても活躍しています。温厚で優しく、冷静な判断力を持ち合わせている彼を取り巻く、産婦人科の様々なドラマを描いた作品
全国で年間100万人もの新たな生命が誕生する産婦人科で、妊婦とその家族を中心として展開される物語。出産と言っても1つ1つが異なり、幸せの一方で命の危険と隣り合わせだったり様々なドラマがあります。命の大切さや出産に対する感謝の気持ちが持てるので、特に男性は一度読んでみるべき!
素人ラジオDJの波乱万丈奮闘記
主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ職員に失恋トークを披露するが、それは録音されており生放送で披露されてしまう。ミナレは激昂するも、放送されたトークが思わぬ反響でラジオ局から思わぬオファーを受けることに。ラジオをきっかけとして変化するミナレの激動の運命が動き出す!
会話にリアル感があり台詞回しが面白い一方で、ストーリーの先が予測できない絶妙なバランスの作品です。正直、好みが分かれる作風だと思いますが、どちらかというとリアリティーのある笑いが好きな方にはおすすめです
カメラ好き必見の写真バトル漫画
友人のカメラで偶然に撮影した1枚の写真がコンクールで受賞したことがきっかけに、ピンボケ写太こと日狩写太は高校生プロカメラマンとなる。様々な場面で出会うプロカメラマン達との写真バトルを通して成長していく作品
写真関連の書物を探していたときに偶然発見した漫画ですが、時代を感じる作品ながらもカメラの撮影テクニックなどは今でも通じて得られるものも多くあります。出版されて時間も経っているので紙版だと探すのが難しいのですが、電子書籍なら普通に買うことが出来ます
後で気づいたのですが、作者のビッグ錠氏はネットで有名な「出来らぁっ!」のシーンでも有名な「スーパーくいしん坊」を描いていた方ですね
「スーパーくいしん坊」もグルメ漫画として面白いので、気になる方はチェックしてみてください
金融・経済
投資とお金のイメージを掴むキッカケになる漫画
「ドラゴン桜」や「砂の栄光」などでおなじみの三田紀房氏が描く投資漫画。名門道塾学園のに密かに存在する投資部は学年でナンバー1の学業成績を誇る生徒を集め、100年以上も全ての運営資金を投資だけで稼いでいた。新入生の財前孝史も先代たちと同じく投資の道へと進むのであった
経済や投資と聞くと慣れないうちは難しいイメージを抱きがちですが、まずは経済や投資のイメージを掴むための入門としておすすめです。ゲストとして現実のベンチャー経営者なども登場したりもするので、投資に慣れた人でも勉強になることが多くあります。読み終える頃にはざっくりとした株式投資から保険、そしてベンチャー企業などの基本的な知識を身につけることが出来るはずです
マチ金から見える独自だがリアルな金融世界
マチ金、いわゆる消費者金融を舞台としてお金に携わる人々の人間ドラマを描く金融漫画です。ひと目見て「ナニワ金融道」だと分かる独自の絵柄から生み出される世界観が面白く、人物や背景の小ネタを探すのも楽しみの一つ。一方で、ストーリーは綿密に取材された専門的な知識で感心させられる本格的なもので、時代と共に大きく変わり続けた金融事情や法整備などの推移が分かり勉強にもなります
登場人物の名前や背景の看板など決して口に出したり文字にできない名前ばかりだったりと、はじめて読むのに好き嫌いが分かれる作品かもしれません。ただ、社会人でお金に携わる方ならきっと面白く読むことができます!
闇金を通して社会の影を描いた金融マンガ
買い物やギャンブル依存などで手持ちを無くした人々は、高利にも関わらず闇金に手を出してしまう。彼らが債務者に陥ってしまうそれぞれの理由や、どんなことをしても取り立てるウシジマくんをリアルで生々しく描かれます
返済が不可能になった債務者の末路、実在する事件を元にしたストーリーなどフィクションでありながらも社会の闇が垣間見えるリアルに怖さを感じられる作品です。読んで鬱な気分にもなりえるので誰にでもおすすめはできませんが、欲のままに生きているとこういった世界もありえるという教訓にもなるので社会教育のために一読するのもありです
ヒューマンドラマ
心に訴えかけられる切なくも温もりを感じる作品
児童養護施設「星の子学園」が舞台で、様々な事情で親と暮らすことができない子どもたちや周囲の大人たちの複雑で繊細な心情を描いた作品
小学3年生の山下静が母親に「夏までには迎えにくる」と預けられるも、施設で過ごしている白髪の春男に「帰れるわけないやろ。お前、捨てられたんやぞ。」と言い放たれるところから始まり、読み進める毎に1人1人の心情や状況が明らかになっていきます
子ども達の心理描写が凄く深くてリアルです。作者の松本大洋氏自身が小学生時代に親と暮らせない施設で過ごしており、当時の経験や思いが多く込められていると思われます
切なくて胸が締め付けられるような話もありますが、人のぬくもりを充分に感じることができる作品です。家族を中心とした人間関係を考えるキッカケになりますし、自分の大切な人にも読んで欲しい名作です
奪うか奪われるか、裏社会で巻き起こる壮絶な駆け引き
「カイジ」の作者である福本氏が描いた裏社会の話。職もなくフラフラと生きていた森田鉄雄が裏社会のフィクサーである「銀王」こと平井銀二と出会い、本物の「悪」になるために数々の試練をその頭脳と度胸で乗り越え巨万の富を得ることを目指します
ギャンブルはもちろん、株式投資の仕手合戦から絵画詐欺、閉鎖空間での命を懸けた闘いなど多岐にわたるジャンルでサクサク進んでいき、綿密な心理描写や駆け引きで読者を引き込ませます。綺麗ごとでは生き残れない世の中の真理をに迫る、福本氏の作品でも最高傑作の呼び声が高い名作
ちなみに、私は漫画をあまり読まなかったのですが、知人にこの「銀と金」を勧められて読んだのがキッカケで他の様々な作品を読むようになった思い入れが強い作品です
将棋の世界で生きる孤独な主人公のあたたかい成長物語
中学生で棋士となった桐山零は一人暮らしをしており、1年遅れで入学した高校では歳上であることからも孤立していた。そんな彼が川本家の3姉妹や将棋科学部、他の棋士たちと出会い関わっていくことで徐々に人として成長していく
将棋の漫画というよりも、主人公の心境を描く人間ドラマが好きな人におすすめな作品です。零や3姉妹を中心とした人物たちが本当に本当にいいキャラで、全員が幸せになって欲しくなります。繊細で心が打たれる物語が好きであればぜひ一読してみてください
暴力により日本の支配を目論む2人の東大卒の抗争劇
暴力団橘組組長の妾の子の橘征五郎とその親友の片岡仁の2人の東大卒エリートが、暴力により日本を支配するという野望を達成するがためにあらゆる敵と争っていくストーリー。暴力団だけでなく、警察や宗教団体など、様々な組織との対立が描かれ、さらには身内の抗争に「ここまでやるのか(ネタバレになるので詳細は伏せますが)」という演出など、狂気や暴力だけでなく驚きにもあふれています
残虐な描写もあるので若い方にはあまりおすすめはしませんが、日常では学ぶことのできない世の中の仕組みを知ることもできたり、熱く濃いキャラクターやストーリーの一方で現実離れしたツッコミどころも多いなど、一度読み出すと没頭して最後まで読破してしまう面白さです。お酒を片手に他の読者の方と一晩語り合いたくなる作品
ちなみに、雁屋哲さんは「美味しんぼ」の原作者としても有名です
まとめ
おすすめの漫画はまだまだ追加していくので、良ければまたご覧ください